二月六日   「アナログレコードで」

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今日も天気が良い。
起きたらまずコーヒーをボトルに淹れてもらいにいく。
そのコーヒー屋では毎日アナログレコードがかかっていて、良音質のスピーカーで音楽を流している。
今日はサラ・ヴォーンの美しい歌声。

ジャケットからレコードを取り出し、クリーナーで綺麗にして針を落とす。回転数を定めて、真空管アンプを経由したスピーカーで聴く。そうするとPCやiPhoneで聴いていた音楽は、全く別の生き物に聴こえてくる。
粒子が細かく、生きた音がする。
まさに「再生」されていると感じられる。

昔からレコードが好きで、キッチンにターンテーブルを置いて聴いていた。nujabesさんのスタジオには一万枚程のレコードと、ソファの目の前に大きなスピーカーがあったな。
今回の個性的なミュート・ピアノの音色はPCやiPhoneなどの小型スピーカーでは再生出来ない音域や、目立ちすぎてしまう音域があり、おそらく合わないだろう。
その代わりに、ミュート・ピアノの温もりのある音色はアナログレコードがよく似合うと思う。
レコードノイズも相まってとても素敵な音になりそうだ。
理想では、部屋でゆっくりスピーカーで聴いてほしいな。
出来ればアナログレコードで。
たまにA面とB面をひっくり返しながら。

「スティルライフ」をターンテーブルに置いて、
針を落とす日が楽しみだ。

 
suzuki takahisa