二月十一日 「陽光、遠く」
隣家の庭に梅が咲いている。
鳥たちも集まってきた。
一月は聞こえなかった鳥や子供達の声。
録音にも入ってきてくれる。大歓迎だ。
今回は作為的に環境音を加えることはしないけど、演奏中に入ってきた音は歓迎して受け入れよう。
彼らは何故か良いタイミングで歌ってくれる。
そんな時は決まってオーケー・テイクだ。
「四月の装丁」という昔に作った曲を気に入っていて、
テーマ以外を全て新しくした
「卯月の装丁」という曲をスケッチしていたが、結局、四月の装丁の部分も全て新しくなり、全てが新曲となった。
テーマも変わり、様相も変わったので、タイトルも新しく「陽光、遠く」とした。
冬の陽を感じさせるメロディ。
鳥たちもベストなタイミングで参加してくれている。
立春から続いてくれていた晴れは明日で終わり、しばらく雨が降りそうだ。残りの日数を考えると、どうしても、明日録音しておかなければならない曲がある。
「光の午後」
大切な曲に臨む。